スタッフブログ

【マンションリノベーション】完成しました③

2024年12月24日


マンションのリノベーション工事、

完成ブログの完結編です。

(前回、前々回からの続き)

↓ ↓ ↓

 

★前回はこちら★

 

間仕切りの無い洗面の隣には

家電収納兼パントリーを設けています。

仕切りが無いので、買い物したもので

手が塞がっていても、玄関から

ストレスなくアクセスできます。

パントリーの向こう側はキッチンです。

 

以前のキッチンも

洗面脱衣室の隣にありましたが

それぞれの空間が部屋として仕切られ

どうしても閉塞感がありました。

 

BEFORE

 

AFTER

新しく設けたキッチンは

LDKとして一体の空間にしました。

閉塞感が無くなり

とても明るい印象です。

 

リビングからも良く見える

配置になっているので

建具や家具との統一感を持たせるため

キッチンはメーカー品ではなく

あえて造作としました。

キッチンはシンクとコンロが

2列に分かれたⅡ型を採用しました。

作業スペースが広く

移動距離が短いので

家事動線が良く使いやすいです。

 

コンロの下には

引き出し型のオープン収納を造作。

お鍋やフライパンに

湿気が溜まらないよう

引き出しがすのこになっています。

 

 

さて、リビングダイニングです。

もともとは和室が2部屋と

リビングダイニングが

併設した間取りでした。

 

BEFORE

 

AFTER

 

BEFORE

 

AFTER

 

あえて部屋を小分けにせず

開放感のあるスペースにしました。

 

家族みんながくつろげる

家族の一体感が感じられる

そんな空間を目指しました。

世代問わず、色々な形の家族に

フィットする間取りです。

 

 

ダイニングの壁面側には

カウンターを造作しています。

お子さんのスタディコーナーとして

あるいは

在宅ワークの場所として使えます。

 

カウンターの上には

キッチンにまで続く収納棚を

つくりました。

実はこの収納の上には

マンションの構造にあたる

鉄筋コンクリートの梁があります。

収納とカウンターを造ることで

壁面の凹凸の違和感がなくなりました。

 

 

ダイニング横のリビングスペースは

あえて床面を一段下げました。

ここだけ床の仕上げに

ウールカーペットを採用。

そのままごろんと寝転んだり

イスに腰掛けて本を読んだり。

 

一段下げた段差部分には

コンセントを設置。

スマホの充電や照明、空調など

あると何かと便利です。

 

 

このリビングスペースの隣には

一転して小上がりになった和室があります。

以前も和室があった場所ですが

間仕切りを無くして

リビングの一部として

使えるようにしました。

 

BEFORE

 

AFTER

 

オープンにしておけば

リビングの畳コーナーとして

寝転んだり腰掛けたりして

使えます。

 

個室として使いたい時は

障子や、はめ込み型の建具で

間仕切りのある和室にもなります。

 

せっかく小上がりにしたので

畳の下には収納を設けました。

 

 

さてさて

随所にいろんな工夫を施した

マンションのリノベーション。

いかがでしたか?

 

こちらは当社のモデルルームとして

しばらく公開しています。

このブログを読んで

気になられた方は

是非一度、直接見て、触れて、

体感してみてください。

 

ちなみに、今回のような

マンションのフルリノベーションを

「モクリノベ」という名前で

ひとつの部門として確立させました。

 

平屋のようなマンション。

新築マンションより

心地良いマンション。

 

そんなコンセプトでみなさんに

ご提供できればと思っています。

 

このモデルルームの

専用ページも

新しくご用意しました。

↓ ↓ ↓ ↓

 

橋本建設の「モクリノベ」

 

こちらも是非ご覧になってください。

 

最後はもうなんか宣伝みたいに

なっちゃいましたが、、

 

本当にぜひ一度見に来てくださいね~

 

 

 

 

【マンションリノベーション】完成しました②

2024年12月22日


マンションのリノベーション工事、

完成しました。

前回からの続きです。

 

★前回はこちら★

 

水廻りに移ります。

マンションに限らず、洗面化粧台は

たいてい脱衣室に設置してあります。

 

BEFORE

最近はお家に帰ったら

まず最初に手を洗う、というご家庭も

増えてきました。

そこで、洗面には

あえて間仕切りを設けず

お部屋に入る前にアクセスできる

動線にしました。

 

AFTER

幅広の鏡とカウンターなので

複数人が同時に使うこともできます。

朝の忙しい時間帯でも安心です。

 

 

洗面の隣は独立した脱衣室です。

コンパクトですが、閉め切ると

ランドリールームとしても

使うことができます。

 

BEFORE

 

AFTER

 

床材には炭化コルクを採用。

お風呂上がりでも足裏がべたつかず、

気持ちいいです。

 

お風呂場です。

マンションでも一戸建てでも

現在はユニットバスが一般的です。

特にマンションのユニットバスは

スペースの問題から小さめのサイズを

採用している場合が多いです。

 

BEFORE

 

AFTER

マンションでありながら

非日常な癒しの空間を感じられるよう

ハーフユニットバスを採用しました。

床面の防水はもちろん

壁と天井に使用した無垢のヒノキも

防水コーティングを施しています。

 

浴室の大きさは

一戸建てでよく使われる

1坪タイプ(1616)です。

照明は水面のゆらぎを楽しめるよう

あえて低めに設置しています。

 

 

トイレも少し位置を変え

空間も広く取りました。

 

BEFORE

 

AFTER

壁面にはニッチや

扉付きの収納を造作しました。

 

床には脱衣室と少しテイストの違う

コルクタイルを使用しています。

 

 

マンションの場合、どうしても

奥のお部屋へアクセスするための廊下が

できてしまうことが多いです。

ただの通路にするのももったいないので

有効に活用することにしました。

ヌックをつくりました。

ヌックとは

「居心地の良いこじんまりした場所」

なんだそうです。

最近の北欧ブームで

広がった言葉みたいですね。

 

みんなと一緒に過ごす時間も

楽しいけど、

自分だけのスペースで

リラックスしたい。

そんな時もありますよね。

閉塞感のないヌックは

まさにそんな時間を

与えてくれそうです。

 

ゆるやかなアールを描く

無垢のベンチが良い感じです。

 

ヌックの隣には

天井まである収納スペースを造作。

本でも小物でも

日常使いに最適なサイズです。

 

棚の中にスイッチと

インターホンを設置しました。

マンションのインターホンは

火災報知機と連動しているタイプもあり

割と大きめです。

でもこれだと悪目立ちせず

インテリアの邪魔をしませんね。

 

次はいよいよLDKです。

続きはまた。

 

 

★次回へ続く★

【マンションリノベーション】完成しました①

2024年12月20日


マンションのリノベーション工事です。

★前回はこちら★

 

お伝えしていたとおり、先月には工事も終わり

すでに見学会も開催したのですが、

改めて完成後のお部屋をご紹介します。

 

まずは玄関です。

古いマンションの玄関ポーチは

どこも同じで、だいたい狭いです。

そして

ポーチからそのまま奥に行くための

廊下になっている場合が多いです。

 

これは、限られた空間の中で部屋数を

効率良く、たくさん造らなければいけない

集合住宅だと、ある程度仕方ないことですね。

 

 

BEFORE

 

AFTER

 

元々お部屋だったスペースの一部を

玄関ポーチにしました。

土間スペースが広がった分、植物や

アウトドア用品など

室内に持ち込みたくないものも

置くことができます。

 

広げた方の反対側には

靴入れが設置してありましたが、

こちらも造り替えました。

 

BEFORE

 

AFTER

土間を広げて色々とモノが置ける分、

靴入れは少しコンパクトにして

圧迫感を抑えています。

 

その代わり、靴入れの上は

飾り棚としても使えるようになりました。

 

 

ポーチの床はタイル仕上げでしたが、

新しく洗い出し仕上げに変更しました。

 

BEFORE

 

AFTER

 

 

さて、玄関の側にあったお部屋ですが

元々は並んで2部屋ありました。

 

それを、リノベーション後は広くて

開放的な空間に造り替えました。

 

BEFORE

 

AFTER

 

BEFORE

 

AFTER

お部屋の間仕切りを開放すると

玄関ポーチや廊下部分さえも

空間に取り込めます。

 

あらかじめお部屋を小分けにせず

生活スタイルや年代に応じて

可変できる間取りにしました。

 

居室を1部屋にした代わりに

玄関ポーチを広げたほか、

クローゼットも新しく造りました。

可動式の家具で仕切っているので、

取り払えばお部屋の一部にすることも

できます。

 

ところで、先ほどからAFTER写真の

窓面がぼや~っとしていますが、

実は既存窓面の断熱性能を上げるために

内窓を取り付け、更に内側に

ハニカムスクリーンを設置しています。

 

 

まだまだ長くなりそうなので

続きはまた。

 

 

★次回へ続く★

マンションのリノベーション工事⑨

2024年11月8日


マンションのリノベーション工事です。

★前回はこちら★

 

長い間連載してきたマンションの

リノベーション工事も、いよいよ大詰めです。

 

仕上げ作業に入る前のボード張りが

終わったので

ここからは左官職人さんの入場です。

まだ塗りたてなので

天井もテカテカです。

 

前回がこんな感じでしたから

随分と明るくなりましたね。

 

木部と接触する部分は

汚れないように養生をしています。

 

さて、この左官職人さんは塗り壁のほかに

玄関ポーチの「洗い出し」も施工しています。

 

「洗い出し」とは

床や壁の仕上げ方のひとつで、

モルタルに化粧砂利などの骨材を

混ぜて塗った後、完全に乾かないうちに

表面のモルタルだけを文字通り「洗って」

砂利を表面に「出した」ものです。

 

金ゴテで仕上げたマットなモルタルも

かっこいいですが、

洗い出しも表情があって良い感じです。

 

 

床や壁の仕上げと言えば

タイルを張った仕上げも

素敵ですよね。

 

タイルはタイルで

専門の職人さんがいます。

 

タイルにはいろんな商品があるので

選ぶ楽しみもありますよね。

 

こちらはキッチンやダイニングに

白くて細長いタイルを張っています。

 

 

キッチンと言えば

内装の仕上げと並行して

キッチンも造りました。

 

そう、既製品ではなく

造作のキッチンです。

 

既製品の機能性も捨てがたいですが、

造作したキッチンは

内装や家具類との相性が良く

お部屋にとても馴染みます。

 

ちょっと分かりにくいですが

シンクとガスコンロが

対面したレイアウトになっています。

 

 

造作したものはほかにもあって

玄関の靴入れや

 

壁面の収納も

大工さんが造っています。

 

表面の扉部分は

建具職人さんが取付け。

 

ひと現場でも

何人もの職人さんが登場しますね。

 

日本のモノづくりの文化

大事だな~ってつくづく感じます。

 

 

さあ、いよいよ完成が近づいてきました。

実はこのモデルルーム、

今月に完成見学会を行います!

 

11月23日(土)24日(日)の

2日間です!

 

性能面から仕上がりまでこだわり抜いた

マンションリノベーションを

実際に体感してみませんか?

 

既にHPのイベント欄では

告知していますので

気になられた方は是非!

 

★イベント予約はこちら★

 

こちらのブログはまだ途中なので

次回は完成したところを

続きで書きたいと思います。

 

こちらもお楽しみに…

 

 

★次回へ続く★

マンションのリノベーション工事⑧

2024年11月2日


続いてマンションのリノベーション工事です。

★前回はこちら★

 

下地組が終わり、次は内装の仕上げに移ります。

このマンションの内装は

橋本建設らしく塗り壁と板張りで仕上げます。

 

塗り壁にする部分は

下地組の上に石膏ボードを張っていきます。

床に積んであるのも石膏ボードです。

ひと部屋だけでも相当な枚数ですね。

 

 

ボード張りの作業と並行して

建具の枠も取付していきます。

 

今回の建具は全て造作なので

敷居や鴨居の溝部分も

全て大工さんが手刻みで現場加工しています。

 

 

廊下とお部屋の境目。

片側はボードを張っていませんね。

 

廊下部分の天井は板張りでした。

杉の無垢板を張っています。

 

 

こちらはリビングダイニング。

ここもダイニング側は板張りです。

 

廊下側と同じく杉の無垢板ですが、

こっちの板にはスリットが入っています。

少しの違いですが

雰囲気がガラッと変わります。

 

 

天井に段差があることに気づきましたか?

 

実はリビングスペースの一角は

小上がりの畳スペースになります。

建具で仕切られるので

ちょっとした和室としても使えます。

 

マンションは既存の梁や天井配管があり

どうしても高さに制限が出てきます。

 

でも暮らし方を考えて、床の高さにも

変化を持たせたい。

 

リビング併設の畳スペースは

いろんな使い方ができるので

あえて小上がりにしました。

小上がりになる分、天井高を調整して

圧迫感が出ないように工夫しています。

 

仕上がりが楽しみですね。

 

 

 

 

★次回へ続く★

マンションのリノベーション工事⑦

2024年10月26日


マンションのリノベーション工事です。

★前回はこちら★

 

天井下地も終わったので、

次は床材を張っていきます。

 

今回は床材に杉の無垢板を使用します。

 

当社の戸建ではよく使う材料ですが

マンションではあまり見かけませんね。

やはり直床工法のマンションが多いことも

要因のひとつかと思います。

 

今回は二重床工法を採用したことで

いわゆる音の問題を解決できているので

せっかくなら無垢の木の良さを

存分に感じて欲しい…。

という思いで、厚めの杉板にしています。

 

杉板の厚さは30㎜。

戸建でよく使う無垢材は

だいたい15㎜なので

倍の厚さの板を張っていきます。

 

床に張ってしまうと厚さはわからなく

なるのですが、やはり分厚い分だけ

より温かみや柔らかさを感じられます。

 

 

さて、床張りと並行して

間仕切り壁の下地も造っていきます。

 

床張りした杉板は仕上げ材なので

傷や汚れがつかないよう

養生をしながら進めていきます。

 

まだお部屋の感じ…には遠いですが

解体してがらんどうだった空間が

徐々に立体的になってきました。

 

間仕切りで空間が区切られたので

電気や空調の配管工事も少しずつ

進んでいます。

 

既存の大きな梁があったりするので

限られたスペースに配管するのも

ひと苦労です。

ごねごね曲がってますね…。

 

 

間仕切りが出来上がると

下地組も完了です。

ここにボードを張っていくと

いよいよお部屋らしくなっていきます。

 

 

 

 

★次回へ続く★

マンションのリノベーション工事⑥

2024年9月24日


マンションのリノベーション工事です。

★前回はこちら★

 

前回は床下地についてでした。

今回は、天井の地組です。

 

前回もお伝えしましたが、

マンションの構造は

鉄筋コンクリート造(RC造)のため、

床、壁、天井はコンクリートになっています。

 

床材が直に張ってあったように

壁と天井もコンクリートに

クロスが直接張ってありました。

 

天井裏に配線や配管を回す必要もあるので

今回の工事で改めて下地を組んでいきます。

 

ただ、コンクリートに直接

釘を打つことができないので

まずは下地材をボンドで接着します。

 

 

下地材が天井にしっかりくっつくまで

押さえておく必要がある為、ある程度

エリア分けしながらの作業になります。

 

コンクリートとしっかりくっついたら、

新たにつくる天井の高さになるよう

下地を組んでいきます。

 

壁も同様です。

 

もともとのコンクリートの下地は

実はきれいに水平・垂直に

仕上がっていない場合がほとんどです。

 

今回新しく下地をつくるので

ここも細かく調整して

きちんと水平を出していきます。

 

 

なかなか地道な作業です。

 

 

 

★次回へ続く★

マンションのリノベーション工事⑤

2024年8月29日


マンションのリノベーション工事です。

★前回はこちら★

 

前回は壁の断熱の工程でした。

そして今回は、床についてです。

 

マンションで多いトラブルは

下階への音問題。

 

マンションの構造は

鉄筋コンクリート造(RC造)のため、

床、壁、天井はコンクリートになっており、

コンクリートを打設する前に、

予め配線も行ってあります。

 

古いマンションの場合は

このコンクリート床の上に

床材が直に張ってある「直床工法」が多く、

今回もそのようになっていました。

 

そのため、リビングと和室で段差ができており、

 

水廻りと廊下も段差がありました。

直床工法のメリットは天井高が

高くできることですが、

デメリットはこのように段差ができたり、

下階に音が伝わりやすいことです。

 

さて、今回のリノベーションで採用したのは

「二重床工法」です。

 

コンクリートの上に防振ゴムの足を立て、

その上に床下地パネルを敷いています。

床下地は強化高圧木毛セメント板で、

吸音、遮音効果が期待できます。

 

デメリットは床を上げるので

天井高が低くなり、

コストもかかります。

 

床下地は2枚敷いてあるのではなく、

細い材に足を固定し、

その上にパネルを固定しています。

 

床下地パネルの下に配管ができるので、

水廻りの位置の自由度が増します。

 

床下地⇒壁下地⇒下階へと音が伝わってしまうので、

床下地と壁下地は離します。

 

この上に仕上げの床材を張っていきます。

 

★次回へ続く★

マンションのリノベーション工事④

2024年8月6日


マンションのリノベーション工事です。

★前回はこちら★

 

コンクリートが丸裸になって配管が終わり、

大工さんが入場しました。

 

まずは外周部の下地を作っていきます。

 

コンクリートから少し離れた位置に

木枠を組んでいます。

コンクリートと木枠の隙間は8cm。

この隙間に、断熱材を入れていきます。

 

この部屋は角部屋のため、

右隣に部屋があります。

外気に面する壁から冷気や熱気が伝わってくるので、

外気に面している3方に断熱材を施工します。

 

リノベ前の北側の部屋の写真です。

壁の高さ40cmくらいの所まで

黒く変色しています。

おそらくベッドか何かを

置かれていたんだと思いますが、

カビが生えてクロスが剥がれています。

 

窓枠も長年の結露水で

ガビガビになっています。

 

このように、コンクリートは

外気の影響を受けやすいので、

断熱材を施工していきます。

アルミサッシは玄関と同じく

共有部分で取替えできないので、

インナーサッシを施工します。

 

大工さんが組んだ木枠に紙が貼られ、

コンクリートと枠の間に空間ができました。

 

今回使用する断熱材は

シュタイコ木繊維断熱材です。

ドイツのSTEICO社で作られ、

針葉樹の端材を原料とした断熱材です。

 

もしゃー

断熱効果だけでなく、

防音効果もあります。

 

機械に断熱材をセットして

吹いていきます。

 

穴をあけて入れていきます。

下の方は埋まって、

上は半分くらい溜まっています。

 

浴室の辺りです。

玄関ドアは共有部分で交換できないので、

既存のままです。

 

断熱材を入れ終わりました。

穴にフタをして完了です。

 

右側の壁はそのままです。

 

★次回へ続く★

マンションのリノベーション工事③

2024年7月22日


マンションのリノベーション工事です。

★前回はこちら★

 

解体が終わり、

室内が丸裸になりました。

 

さて、次にやることは「墨出し」です。

墨出しとは、設計図を基に

工事に必要な情報を現場に記す作業のことです。

「墨壺」という道具を使って

基準となる真っすぐな線を引いていきます。

 

線が引かれています。

 

新築時の線も残っているので、

間違えないように・・・

 

更に、水廻りの給排水の位置を記していきます。

 

給排水の配管も解体時に撤去したので、

 

新しく取り替えました。

配管工事は床を撤去しないとできないので、

古いマンションのリノベーションの場合は

給排管の取替えは必須です。

 

特に金属製の配管の場合は、

腐食で小さな穴が空いてしまい、少しずつ漏れて

浴室の下がプールになっていることも・・・

下階の方が、壁などが濡れていることに気付き、

水漏れが発覚することが多いです。

表面だけきれいにするリフォーム工事の場合は

配管の取替えは難しいので、

そのままにするしかありません。

ちなみに、ドアの内側は専有部分なので

給配管は取り替えれますが、

外側は共用部分なので、

勝手に取り換えることはできません。

 

各部屋はこんな配置になります。

 

★次回へ続く★

マンションのリノベーション工事②

2024年7月12日


マンションのリノベーション工事です。

★前回はこちら★

 

解体が終わりました。

解体中の様子です。

間仕切っていた壁がなくなり、

広い空間になりました。

 

壁に貼ってあった石膏ボードを剥がすと

コンクリートが見えました。

 

押入内に大きな梁が隠れていました。

 

 

水廻りの壁を剥いだところです。

テレビのセットのようです。

 

玄関から廊下です。

壁が全てなくなり、

大きな空間になりました。

 

リビング、右側は和室です。

玄関まで見えるようになりました。

 

分譲マンションは

各戸コンクリートの壁で仕切られています。

ですので、部屋の壁を取り払うと

1つの大きな空間になります。

 

洋室や水廻りなど部屋を仕切っているのは

軽量鉄骨や木下地で、

構造の壁ではありません。

大きな柱、梁、壁、床スラブが

構造になります。

 

今回は軽量鉄骨で組まれていますね。

 

水廻りは床スラブを下げて配管してあるので、

位置はあまり動かせません。

 

水だけでなく、換気ダクトもあります。

 

壁に泥団子みたいなのがたくさん付いています。

これは、コンクリートの壁に

石膏ボードをくっつけるために塗られたボンドです。

ダンゴと呼ばれます。

下地を組まなくていいので、

作業省力のためにこのような工法があります。

 

床張りのために塗布していたボンドも

きれいに撤去されました。

 

新築時に書かれた高さの指示です。

 

結露しまくって

ボロボロになった窓枠も撤去しました。

 

ちなみに、マンションは

専有部分と共用部分があります。

専有はお部屋の中のことです。

廊下やポーチは共用ですが、

実はバルコニーも共用になります。

そして、玄関扉・サッシも共用になります。

※マンションの規約によります。

 

ですので、窓リフォームしたい!と思っても、

できない場合が多いです。

インナーサッシはOKの場合が多いですが、

管理組合の許可が必要です。

 

マンションリフォームの場合は

色々とルールがあるので、

事前に確認が必要です。

 

★次回へ続く★

マンションのリノベーション工事①

2024年6月3日


マンションのリノベーション工事が

始まりました。

 

この部屋は、橋本建設が所有しており、

これまで賃貸にしていましたが、

木質化リノベーションを行い、

モデルルームとして公開します。

 

完成は10月を予定していますので、

日程が決まったらお知らせします。

 

 

まずは物件の紹介です。

 

JR廿日市駅から徒歩5分、

広電廿日市駅から徒歩4分の場所にあります。

1990年竣工なので、築34年になります。

 

間取りです。

細長ーいですが、下が南、上が北です。

個室が3部屋とサービスルーム1部屋なので、

3LDK+Sの間取りになります。

ところで、「サービスルーム」って何?

サービスルームとは、

建築基準法の「居室」としての条件を

満たしていない部屋のことです。

 

「居室」って何?

居室とは、継続的に使用する部屋のことです。

LDKや寝室、個室は居室ですが、

トイレや廊下、納戸はずっといるわけではないので、

居室ではありません。

 

いつもいる部屋は、

採光、換気、天井高の条件があります。

 

マンションの場合は

採光がとれず、サービスルームという

表記になっていることが多いです。

 

じゃあこの部屋暗いんじゃないの??

実際のサービスルームはこちらです。

めっちゃ明るいじゃない・・・

 

建築基準法の採光の計算は、

敷地境界線から軒先までの距離で計算されます。

窓の外に建物がなくても

境界線からの距離になるため、

実際にはこんなに明るいことも・・・

(隣の敷地ギリギリに

建物が建てば暗くなりますが)

 

なので、条件を満たしていない部屋は

居室にならず、

サービスルームという表記になっています。

 

 

さて、今回の工事はリフォームではなく、

リノベーションの予定です。

 

リノベーションってよく聞くけど何??

リフォームは和訳すると「改善」、

古くなったものを新しく作り替える工事。

一方リノベーションは「刷新」、

新しい機能や価値を加える工事です。

 

今回の木質化リノベーションで、

どのように価値が加わるか・・・

ご期待ください。

 

★次回へ続く★

橋本建設  スタッフ

橋本建設 スタッフ