橋本社長ブログ「子々孫々」

JBN全国工務店協会 熊本地震視察

2016年7月17日


先週の7月8日にJBNの環境委員会で熊本自身で最も被害の大きかった益城町の視察に行きました。
まず、地震から3か月たっていますが倒壊した建物の多くは手つかずの状態です。
報道がほとんどされなくなってしまってから多くの人は熊本はまだまだ復旧していません。
倒壊はしていなくても屋根の被害が友人の撮影した熊本上空からの写真でわかります。
ブルーシートの青い屋根が目立ちます。

熊本上空から

あいにくの雨でしたが熊本駅からレンタカーで益城町に向かいました。(現地集合だったため)
距離的に車で50分くらいのところに益城町はあります。
熊本駅周辺は大きな被害は出ていませんが、道路は地震前に来た時よりもかなり波打ってました。
これは駅周辺は民家が少ないからかもしれません。
益城町に近付くにつれ倒壊した家が目立ってきました。
実際の益城町の様子が下の写真です。
映像で見るのと実際にその場で体感するのとは大きな差があります。
匂いや生活まで伝わってきます。
実際に体感すると本当に言葉が出ません。
築浅物件倒壊31階部分の倒壊傾いた家1階部分の倒壊益城町の様子2築浅物件2益城町の様子1築浅物件も倒壊
鉄骨住宅メーカーのダ〇イワハウスさんの家も1階が倒壊しています。
倒壊大和2大和ハウス倒壊
耐震等級2の築浅物件も倒壊しています。
倒壊した耐震等級2の家
基本的に地盤の弱い地域に倒壊建物は集中しています。
耐震の考え方はいろいろありますが現在ある耐震等級1~3等級の上の等級4,5を国は検討しているようです。
われわれ住宅屋の使命は住む方の命を守る家造りをしていかねばなりません。
デザイン重視の家は今後設計した人間の責任が問われる時代になるでしょうね。
いま、我々の工務店の仲間たちが熊本を中心に仮設住宅の建設を頑張っています。
もちろんプレハブの仮設住宅も数的には必要かもしれません。
しかし、東北の震災後、いまでも仮設住宅に暮らしている被災者の方も多いのが現実です。
お年寄りや生活弱者は仮設住宅から出て家を新築する気力もお金もありません。
そうなったときに5年以上、もしくは数十年とプレハブの夏暑く冬寒い仮設住宅で寿命を縮めるより住みやすい木造の住宅で生活したほうが良いに決まってます。
JBNの工務店で建てているのは約500棟ですがこの仮設住宅で公共用地に立つ建物は恐らく公営の住宅として賃貸されることとなるでしょう。(まだ憶測の状態ですが)
夕方には参加者が集まってエバーグリーンの久原社長、エコワークスの小山社長に講演してもらいました。
日帰りでタイトなスケジュール(うちの会長のドタキャンもあり)でしたが有意義な研修でした。
広島でも広島県工務店協会が中心になり有事の時は我々地元の工務店が協力して応急仮設住宅や被災者への対応などできる体制作りは始まってます!
詳しくはこちら→広島県工務店協会HP木造仮設住宅のページ

代表取締役社長  橋本英俊

代表取締役社長 橋本英俊

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