橋本社長ブログ「子々孫々」

断熱と気密 

2011年1月8日


なんだか真面目なタイトルですがちょっと前から言われている言葉で「高断熱・高気密」があります。
この話は結構良く質問されるのですが本当に高気密で高断熱の家が良いのか?という点です。
中には「お宅のQ値(断熱)いくつ?」「C値(気密)いくつ?」という質問もたまにされます。
断熱は確かに高断熱の方が家は暖かくなります。
しかし高気密の方は気密を上げ続けていくとどうなるか・・・・潜水艦になります。
住宅と言う「くつろぎ」のスペースにどこまでの性能を求めるのか?
それぞれの数値は0に近い方が本当に良いのか?そこに個人的な疑問が浮かびます。
24時間換気の義務化がされて換気システムが当たり前になったように思いますがこの24時間換気をまだ良く分かっていない住宅営業マンがいるようです。
僕も住宅メーカーにいたときだったら良く理解しないままお客様に勧めていたかもしれません。
だって義務化されたんですから。
義務化の内容は1時間に0.5回の換気、つまり2時間に1回、家の空気が入れ替わる換気できるようにしなさいというものです。
換気は3つの種類があります。
● 第一種換気・・・・・吸気も排気も機械で行うもの
● 第二種換気・・・・・吸気を機械で行い排気を自然に行うもの
● 第三種換気・・・・・吸気は自然に行い排気を機械で行うもの
多くの住宅では第一種か第三種を採用します。
第二種換気は主にバイオ関係などの工場のクリーン室(埃を入れない部屋)で採用されます。
多くのお客様が24時間換気と聞くとシステム化された設備を入れなくてはならないと思われるようで、何十万とする換気システムも義務化だからしょうがないと思って業者の言うままに採用してしまうようです。
実際は第一種だろうと第二種だろうとシステム化の必要はありません。
簡単に言うと普通の換気扇でも構わないわけです。
もし自分が家を建てて実際に高気密で24時間の第一種換気システムを採用したとして住宅ローンが残っている20年後にその換気システムが壊れたとします。
はたして修理するでしょうか?取り換えなんてことになったら何十万の出費です。
換気のシステムにそこまでお金をかける情熱があるでしょうか?
おそらくそのままにしてしまうのではないかと思います。
そうなったときに窓の閉まった車に乗っているようなものですよね?
ではその空気の籠った状態を解消するために普通の人がすることは・・・・窓を開けることですよね。
と言う事は、、、もはや気密は関係なくなってしまう訳です。^^
長くなってしまったのでつづきは次回に!

代表取締役社長  橋本英俊

代表取締役社長 橋本英俊

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