橋本建設と大工 匠の技と継承

規矩術(きくじゅつ)

大工なくして橋本建設なし

と言っても過言ではないほど、私たちにとって大工の技術は重要。理想のプランをカタチにし、良質の材を生かす腕がなければ本物の家は完成しません。元々私たちは地域に根ざす大工集団でした。古来より脈々と受け継がれてきた大工の技術を誇りとし、中でも規矩術の習得はすべての大工に奨励しています。規矩術とは、曲尺(かねじゃく)を用いて建築部材の実形を幾何学的に割り出し、部材同士を接続する複雑な仕口・継手の形状等を直接木材に作図する方法。プレカット全盛の現代では習得していなくても家は建ちます。ですが、まれに不具合が生じた場合でも再発注するより、その場で対応できればはるかに早く、コストも抑えられます。また状況に応じた細やかな微調整も可能になり、より理想とする家づくりが実現するのです。

資格奨励制度

腕を磨き、意識を高める

奨励しているのは規矩術の習得だけではありません。そもそも、大工の仕事に特別な資格は必要なく、言い方を変えれば経験や腕前が未熟であっても大工を名乗ることはできます。ですが知識や技術の向上はもちろん、現場を預ける大工の技術を客観的に示すものとして、棟梁には国家資格である「1級建築大工技能士」の取得を奨励。大工技能の全国大会において何人も上位受賞者を輩出するという結果につながっています。また、大工以外の営業部や設計部、工事部の社員にも家づくり、ひいてはお客様の暮らしに役立つ資格取得を奨励し、社を挙げてスキルアップと意識向上に取り組んでいます。スタッフ一人ひとりの資格と技術が私たちの大切な財産です。

取得資格紹介

新徒弟制度

大工への志を応援し、次世代へ

日本で家づくりが始まって以来進化し続けてきた大工の技術は、次の世代へと継承し、さらなる飛躍につなげていかなくてはなりません。かつて、日本には優秀な職人を生み、育む「徒弟制度」という仕組みがありました。しかし戦後を境に一般大工職の世界ではほとんど見られなくなり、技術の継承が途絶える危機に瀕した時代も。私たちはどうにかして立派な大工職を育成するシステムを構築したいと、「新徒弟制度」をスタートしました。従来の徒弟制度は兄弟子の技術を目で盗み、その後一人前になり実力をつけたら独立するという長く時間のかかるものでした。「新徒弟制度」は橋本建設が、人格、技術、統率力など、全ての面において資質を認めた者だけに棟梁として仕事を任せ、その棟梁が心血を注いで育てる新たな技術職育成プログラム。それは大工を志す若者への門戸を広げ、そして成長を支え、独立独歩への道を指し示す試みでもあります。

従弟制度

棟梁インタビュー 先代とともに立ち上げた新徒弟制度。橋本建設中興の匠。 棟梁インタビュー 確実に、丁寧に。受け継いだ仕事への思いと技を次世代へ。 大工見習いインタビュー いろいろなことに挑戦し、目指す大工はオールラウンダー。
棟梁・大工紹介 大工になりたい方はこちら