木曽東濃檜

厳しい冬の寒さと荒い山肌が上質な檜を育てる岐阜県木曽東濃地方。古くから檜の産地として知られ、「木曽東濃檜」とはこの地の森林から生産される檜を指します。檜は、日本では建材として最高品質のものとされ、「檜は山で千年、里で千年」という古い諺があるほど耐久性に優れています。橋本建設でも主に構造材として活用し、中でもこの「木曽東濃檜」はその美しさと実用性から最高峰のブランドとして推奨しています。

美しさと強さを
兼ね備えた木曽東濃檜

過酷な環境の中で育った木はゆっくりと成長するため、高い強度を誇ります。木目は直通で狂いが少なく、均整のとれた密な年輪幅。油分が多くつややかで、木肌は淡いピンク、ワインレッドを思わせる節も木曽東濃檜ならでは。建築のプロである私たちから見ても惚れ惚れするような気品があります。そして特筆すべきはその香り高さ。香りに含まれるフィトンチッドという成分は鎮静作用を促し、自律神経を安定させる効果があると言われ、まるで森の中にいるような心地よさを感じることができます。さらに殺虫成分も含むため、白アリの害にも強いとされています。

選び抜かれた良材だけを使用

木曽谷の入り口に位置する岐阜県坂下町。古くから材木の集散地として栄え、山から伐り出された木曽東濃檜の中から良材を選び抜き、製材します。ここでは荒挽、背割り、二度挽き、と伝統の製材技術で仕上げ、その独特の美しい色つやが際立ち、狂いも極めて少なくなります。そして建築現場ごとのCAD図面に基づいて、コンピュータを駆使した最新鋭の機械でプレカット。細心の注意で品質チェックされた後、建築現場に直送されます。「木曽東濃檜」一棟分の材料には、すべて坂下町が認定書をつけ、その品質を保証しています。

建ててから強くなる
木曽東濃檜の家

木曽東濃檜は3年掛けて苗木に育てて山に植えられます。それからは雑草や雑木の下刈り、手間ひまかかる枝打ちが繰り返され、休むことなく手塩に掛けて育てています。そして70余年。すっくと素直に、一人前の柱材として成長した檜を伐りだし、その跡には次の世代を担う新しい苗木を植えるという山作業が、坂下町では代々受け継がれています。構造材となった檜は使い込むほどに味わいを深め、乾燥の度合いが高まることで強度を増しながら、昔の人が「山で一生、家で一生」と檜の生命の長さを尊んだように長寿命の住まいを支え続けます。

高品質な家を納得価格でお届けする「あすみ住宅研究会」

私たち橋本建設も加盟する「あすみ住宅研究会」は、木曽東濃檜を通して「日本の家づくり」に誇りと信念を持つ仲間が全国から集まった協同組合。産地直送やプレカットによりコストを抑えられるだけでなく、情報共有や共同の商品開発などにより時代に合わせた高品質な家を皆さまにお届けしています。

あすみ住宅研究会

木の長所・短所 家づくりの流れ