外断熱(高断熱・高気密)の自然通気工法とは

住まいへのこだわり

外断熱(高断熱・高気密)の自然通気工法とは

 わが国はアジアの温帯モンスーンという地域に位置し、夏は高温多湿、冬は低温低湿という過酷な条件下にあります。
 この両極端な気象条件に対処した住宅を造るために、さまざまな断熱材や工法が試みられ、今日まで来たことは皆様ご承知の通りです。(「断熱入門」、「外断熱工法」参照)
 わが国の住宅に要求される条件は結構厳しくて、ただ単純に夏は涼しく、冬は暖かくすごせるという基本の性能だけでなく、要求される機能は温度のコントロールに加え日射・輻射熱のコントロール、湿度のコントロール、それに気密精度を上げると、空気の量や質のコントロールが要求されます。
 具体的には下記のようになります。

  1. (1)真夏の輻射熱による不快感を解消するには、屋根及び南側外壁に、断熱層に加えて完全な通気層を設けることが重要になります。
    (通気層が無いと、真夏の直射日光にさらされた屋根及び南側外壁の影響を受ける部屋は、深夜になっても屋根面、壁面に取り込まれた輻射熱の影響で室温が下がらず、耐えがたい不快感を覚えます。)
  2. (2)わが国では全室365日24時間機械換気に頼るのは余りにも無駄が多過ぎます。
    大半の高断熱・高気密工法はシステムとして、全室を365日、24時間換気することを基本にしております。 窓を締め切り、まるで潜水艦の中で生活するような状態を基本としております。 機械ですから当然故障もし、機械の寿命もあります、そして電気代や維持費もかかります、その上、窓をあけている場合、換気システムは計算通りに働かないことはおわかりいただけると思います。
    実はこの機械の取替え費用が3万円や5万円ではすまないことが大問題なのです。
    5〜6年おきに20万円、30万円と費用がかかって来ると、寿命と言われても修理するのが馬鹿らしくなりませんか?  実はこのコメントは高断熱・高気密工法で新築された方からお聞きした事実です。
    換気システムが故障したままの気密住宅は危険極まり無い汚れた空気の容器と変わります。 考えただけでも恐ろしいことでは有りませんか。
    (広島の場合、真夏の1ヶ月と真冬の2ヶ月以外、24時間の換気フル運転は必要ありません、気候温暖、風光明媚で快適な生活環境が約束されております。
    夜間又は湿度のコントロールが必要な時だけ窓を締めて生活できれば良いわけで、いわば、衣替えをするように、住まいの機能も夏型、冬型と、切り替えて生活できればベストです。)
  3. (3)同じ断熱性能(次世代省エネルギー基準程度)ならば断熱材は薄くて軽い方が有利です。(構造材に負担がかからず、施工も容易で、精度も良くなります。)
  4. (4)湿度の調整は機械だけに頼るのではなく、出来るだけ自然に行いたいです。
    (構造材である木を室内に出来るだけ多く露出させて、木の持つ吸湿、放湿性能や、木から発する安らぎ、癒し効果を充分に利用したい。)
  5. (5)イニシャルコスト(建設費)はもちろん、ランニングコスト(日常の生活費)及びメンテナンス費用(基本換気設備は365日、24時間フル運転なので5〜6年で取替えが発生する)などトータルコストが少なく、納得できるものである事。
  6. (6)古くなっても価値が落ちない家が理想です。
    (2代、3代と住み続けられる家が理想で、増改築が自由に出来なければならない。)

 これらの用件を満たした住宅が理想の住まいと言えます。

 断熱の方法は外断熱が理想です。

 断熱材は総合的に、押出し発泡ポリスチレンフォームが最も優れております。

 問題は、これらを使用しても、理にかなった工法でなければ、室内環境をコントロールできないばかりか、かえって悪化させることになります。

 ではだれの提唱する理論や工法が、長期にわたって性能が維持できて、性能面や、コスト面からも、私達が納得できるものか、長い間模索が続きました。

 例を申しますと、「イザットハウス」の理論は整然と論理的に解説しておられ、分かりやすくてすばらしく、フランチャイズのお誘いも頂きました、又、鐘淵化学の「ソーラーサーキット工法」などは、高断熱・高気密工法の2重通気により、理想の室内環境を造り出せる、優れた工法だと思いました。  そして、飛び切り優れた工法は、玉川建設(千葉県 茂原市 リンク先参照)の「エコシステム」でしょう。
 アイヌの民族住居(チセ)をヒントに地熱を有効に利用した究極のエコ住宅だと思います。 この理論は、正直、日本のスタンダードになり得る優れものだと思います。  たびたび千葉県に足を運び玉川建設に教えを請いました。
 問題は建設コストでしょうか、「イザットハウス」も「ソーラーサーキット」も「エコ住宅」も立派な優れた工法です。
 しかし、値段が納得いただくにはちょっと高すぎると思いました。
 そこでもっと自然で、もっと理解しやすくて、もっと納得できるコストで理想の自然な住宅が実現できるはずだと慎重に検討を重ねました、そしてエス・ピー・アイ・イグティブ社の(高断熱・高気密の自然通気工法)SPI工法に到達しました。
 断熱材は気密性を確保できる特殊成型のJSPミラフォーム(押出し発泡ポリスチレン)パネルを外断熱材として使用し(断熱、防水、気密、防風)と4つの働きを、この断熱材に負担させます。つまり他の工法に比べて単純で施工しやすく、精度も上げやすいのです。
 そして計画換気設備が実に単純明快で、重たくありません、ごく通常の設備で対応しているため、ランニングコストも、後々のメンテナンス費用や取替え費用も充分納得できるもので、ぜひ皆様におすすめしたいと思う優れものなのです。
 常時窓を開放して使用しても、夜間、密閉して使用しても必要とされる0.5回の換気量は確保してありますし、通常は面倒な換気ダクトはセットしなくて良い構造になっておりまして、ごく当たり前に生活していただける自然派好みのシステムです。
 私達が推奨している「木造りの家」とぴったりフィットして、木造りとSPI工法を組合せますと、エコ建材の塗り壁や無垢の床材と合わせ、まさに理想の自然な住環境を実現することが出来ます。

空気層流の概念図

SPI 工法の特長
 SPI工法に使用している「SPI・断熱パネル」は断熱・気密・防水・防風を同時に施工できる優れた断熱パネルです。  気密や防水のために、ビニールシートなどを張る必要が無いので木の構造体に新鮮な空気を触れさせることが出来、木の寿命を格段に延ばすことが可能です。

夏は開放型
冬は密閉型
充填断熱工法(従来の工法) SPI工法(外断熱・自然通気工法)
空気が停滞・停留することによって起こる弊害? SPIは断熱材が防湿層の役割をします。
木は生きているのです。

 木には自動的に湿度調節をするという機能が備わっていますから構造部分を室内に表す事で癒し効果と合わせ相乗の効果が期待できます。
 そして、「SPI断熱パネル」の外側と内側には排熱、排湿機能を備えた通気層を設け、SPI独自の「トップ排気口」が室内及び外部構造壁体内の通気効果をより高めるように工夫してあります。

◆木は自動的に湿度調整をする。
 木は室内に湿気の多い時には、その湿気を吸収し、逆に湿気が少なく乾燥している時には湿気を放出するという自動的に調湿する働きがあります。この調湿作用は表面温度を急激に上げない効果がありますから、台所のような湿気が多くて、不快な熱がこもりやすい場所でも木造なら快適なのです。

SPI工法:断面図
SPI工法システムは一般的な外断熱とは違います。建物全体に空気が流れるように作ります。自然通気工法の住宅なんです。
熱伝導率は、コンクリートの約50分の1 省エネ効果に優れた断熱材です。

 以上が高断熱・高気密の自然通気工法 SPI工法についての概要です。
 最後までお読みくださり、ありがとうございました、お解りいただけましたでしょうか。
 もっと詳しく知りたい方はメールかFAXで、広島県広島市安佐南区 橋本建設株式会社までお問い合わせ下さい。
 詳しい資料をお送りさせていただきます。